~・一芸は道に通ずる・~

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俺は体を起こし口から抜くと、体を下へとずらし濱田の顔を見てから額をゴチンと付けた。 「濱田を……食べたい」 「ぶっ…また熱烈な…大胆なお願いだ」 濱田はそう言うと『俺、真守に食べられるの好きなんだ♪』って目を細めて笑う。 「濱田…俺のこと…好き?」 「好きだって。大好き♪めっちゃくちゃ大好き♪」 答えがわかってるのに、いつも何故か聞いてしまう。 「どこが好き?」 「う~ん…顔も体も…もう全部」 そして、なんとも言えない不安感を感じたり。 黙っている俺に濱田は唇に触れる。 「でも、最初は顔に一目惚れだったけど、最近は真守の優しいところかな」 「優しい?俺が?」 不思議がる俺の胸に顔を埋め、“ちゅっちゅっ”と吸いながら舌を這わせる。 「後輩想いだし、こんな俺を…好きでいてくれる…」 膝で立つ俺を見上げる。
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