フリージングレイン 6

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ニューヨーク郊外の 静かな町に ポツリと佇むレストラン。 7時半、まだディナーには、 間に合うかもしれないと、 狭い駐車場に車を止めて 中に入ってみた。 ハンスさんは、 予約なしでも食事ができるかと 聞いている。 運よく席を用意してもらえた。 案内された店内は 思ったより広く、 大勢の客でにぎわっていた。 まずは白ワインで乾杯。 私たちが注文した料理が きた頃には、 店内の客は半分以下に減っていた。 忙しさのピークを過ぎ、 ホッとした面持ちの ウエイターが、 おそらく今日の最後の客に なるであろう私たちに、 付きっきりでサービスしてくれた。
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