第1章

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 貴方は 霊の存在を信じますか?    松山龍 彼が初めて霊体験をしたのは 小学3年生の時。両親が離婚 龍と姉は 母親と一緒に東京を離れ 母親の故郷 栃木県鹿沼市の外れにある 2階屋でちょっとした庭がある 市営住宅団地で暮らす事になった。  1階は 6畳のダイニングキッチン 2階は 階段を挟み 3畳と4.5畳 古い建物で しかも 4号室だった。  越して数ヶ月が過ぎた頃   「龍!ご飯だよ!お姉ちゃんを起こしておいで!」   「は~い!」   龍は 階段を挟み 隣りの部屋で寝ている姉に 襖越しから声を掛けた。   「お姉ちゃん!ご飯だって!」   「お腹空いてないからいらない。」   姉は 眠そうな声で答えた。   しかし 龍が 階段を下り始めた時 「ウフフ…」と笑い声がした。     
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