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龍は ご飯の支度をしている母親に
「お姉ちゃん ご飯いらないって言ってたけど 笑ってたから 下りて来るんじゃん。」
「そう。」
すると ドタドタ!っと 姉が階段を下りて来て
「龍!ふざけた事を言わないで!私 笑って無い!」
と 青ざめた顔で言った。
龍は (笑ったくせに 何だよ!)と思ったが よく考えると その声は 姉ではなく 低い男の声だった。
それ以降 男の声を聞く事は無かったが 階段の踊場で 小さな子供の気配を感じたり 学校帰り 後ろで人の気配を感じたりするようになった。
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