aogami

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「思い出した…あの時もそうだったよな。」 昔、一晩だけ先生のうちに預けられた事がある。 中学の頃だ。 母親は僕の弟か妹を妊娠していたが、仕事中に転んで、流産するはめになった。 あの時だ。 「そうですね…君の祖父母も亡くなったばかりで、僕は君をどう慰めたらいいのか分からなかった。」 あの日も確か、雨が降っていたよな。 僕は何だか怖くて、先生の布団にもぐりこんで一緒に寝たんだった。 唐突に…、 先生の顔が、紅潮した。 一体、どうしたんだ? 熱でもあるのか?
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