aogami
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「…ただいま。」 僕は靴を脱ぎながら、台所に向けて言ってみたが、返事はなかった。 口の中がやけに乾いていたせいもあり、声がかすれてしまったのだ。 ふと。 例の男物の靴がある事に気がつく。 そう言えば…あの日、女性がこのうちに確かにいたはずなのに、女物の靴はなかったよな…。 台所でカタリ、と音がした。 僕は買い物袋を玄関に奥と、台所に向かう。 ただの好奇心だ。
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