aogami

31/40
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
「先生の秘密は守るよ。僕を信用して。…先生は好きなんだろ、あの男の事が…。」 ぐさぐさと、僕の心に刃が突き刺さる。 先生を傷つけつつ、僕も傷ついているんだ…。 「あの男とは誰です?君は存在もしない人間を勝手に造り上げている。」 「でも、靴があった。男物のでかい靴だよ。先生のじゃない。」 28センチはあるよな…僕よりも足の大きな男。 背も高いのかな。 「妄想です。…僕は君の考えているような人間ではないよ。食べ終わったら、さっさと布団へお入りなさい。風邪を引きますよ。」 まったく取り合ってくれないんだな。 先生からすれば、物凄く恥ずかしい事なんだろう…。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!