aogami

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「…先生、僕が欲しい?」 先生の頬が紅潮し、怒られるかもと思ったが、先生はゆっくりと頷いた。 それからの事はよく覚えていない…。 ただ、先生のうちを出るとき、外は涼しい夏の夜で、月明かりが僕の足元を照らしてくれていた。 (由良…怖くならないおまじないをしよう…) 昔、先生はそう言って、僕の身体を愛撫した。 子供の僕には分からなかったが、何となく、いけない事をしているような…それでいて、先生に愛されているような…不思議な気持ちを覚えたものだった。
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