*・. s t o r y .・*

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*・. s t o r y .・*

「よー皆おはよー」 「おーおはよー崚行」 今朝もいつも通り教室に彼の声が響く。 「美澪奈ぁー」 「あー萌おはよー」 親友の萌が私の側までやって来た。 「崚行ってやっぱり人気者だよね」 「別に興味ない」 「まーたそんなこと言っちゃって」 「本当に興味ないし」 __長江崚行。 明るくて、いつも笑ってて、ヘラヘラしてて、ちょっとチャラい。 そしてクラス…学年の人気者。 「黒澤さん何読んでんの?」 休み時間、本を読んでいたら横からそんな声が聞こえた。 いつもそうやって構ってくる。 『長江くんって変な人だよね』 他の女子ならドキドキしちゃうような笑顔で笑いながら言うんだ。 「黒澤さんって面白いね」って。 変な人って言っても怒らない。 本当に変な人。 __長江崚行。 明るくて、いつも笑ってて、ヘラヘラしてて、ちょっとチャラい。 そして私の少し気になる人__
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