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私はまだ死んじゃあいない、人生を変えるんだと。
そう一念発起したのは9年前、私がまだ、前職の大手居酒屋チェーンの店長だった頃だ。
水面下で準備を進めて、半年後のある晩、妻に切り出した。
「俺は独立しようと思う。」
「アンタが?」
「ああ、その為の準備も…」
「バカじゃないの!?アンタみたいな平凡な人間に才覚なんてある訳ないわよ!」
恐妻への説得を暫く試みたが、聞く耳などもたない妻を説得する気力など…私には無かったのだ。
早々と独立の夢を諦めて、続く店長としての平凡な日々。
それから半年後だった。
店舗の閉鎖を突然言い渡されたのだ。
不安などは無かった、店舗閉鎖でも他店舗での店長業務が続くと思っていたからだ。
ところが…私が店長として移動出来る店舗など無く、暫くは一介の社員の扱いとなった。
勿論、給料は減給。
妻は私を怒鳴った。
「そんな安月給で生活出来る訳ないじゃない!!」
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