&【THE MOON Ⅱ】

2/13
前へ
/122ページ
次へ
「御陵様っ!」 「いいから」 (あーあコレ気に入ってたのに)  お気に入りのスーツは  雨で、ずぶ濡れ。 「とりあえず起きようか」  首に回された細い腕が  震えている事に  気付かないフリをして――。 「大丈夫?」  なんて。  偽善的な言葉をかけて  掴んだ腰を抱え上げた。
/122ページ

最初のコメントを投稿しよう!

184人が本棚に入れています
本棚に追加