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「……っ、危ないから」
「たけるが守ってくれたじゃん?」
肩で溜め息をつく俺に。
「こうやって」
咄嗟に回した腕を
目元を染めた目線が辿る。
「…………」
「明日」
「え?」
「休むんだろ」
「は?――っ」
重なった唇が、ゆっくりと。
『……学校』
確かに、そう刻んだ。
「ちょっと待っ――」
「尊さ」
引き寄せられた髪が
ゾクリ逆立つ感覚に息を殺した。
「……男抱いた事、ある?」
蠱惑の色を宿した瞳に
困惑の蒼が映り込む。
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