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洗面所へ行き念入りに髪の毛をブラッシングする。
やや明るい茶色の髪の毛は、さほど寝癖もなく今日も緩やかなカーブを描いていた。
フランスの血が混じっているからなのだろうか。
家族の中で私だけ色素が薄い。
髪の毛の色だけじゃなく、瞳のカラーもそう。
私の瞳はややアッシュトーンのオレンジ色をしているから。
昔はこの髪も目も大嫌いだった。
だけどいつからか、こんな自分の特徴を好きになる事ができていたのだ。
きっかけは思い出せないけど、きっと誰かに褒めてもらったからだ。
お母さんのママと同じ、この明るい栗色の髪の毛を・・・。
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