二人きり

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「すみませーん!」 大声で謝りながら、小学生の低学年くらいの男の子が3人でやってきた。 どうやらサッカーをしていてこちらにまで転がってきたみたい。 私と先輩の間にあったボールを、先輩は片足の甲で器用に蹴り上げて手でキャッチをして、小学生に向けて放り投げた。 ...当たり前だけど、ボール裁き、上手い... 小学生の男の子たちも「おぉ~!!」なんて声をあげているし。 なぜか得意気になっている私。 本当の先輩はもっと凄いんだから!なんて心の中で呟いていた。 「...こんなの誰でも出来るっつーの」 先輩は照れくさいのかブツブツ言っている。 その様子が可笑しくて、肩を震わせて笑ってしまった。
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