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頭をがしがしと掻いている先輩にその横顔を半泣きで見つめる私。
そんな私達はもしかしたら、喧嘩をしているカップルにでも見えるのかな?っと、少しだけ欲張りになってしまった。
本物のカップルになれたらどれだけいいか...
「何か喋って、ほ、ほしいです!!」
「何かって何?」
「えっと...そ、それは...」
何か、何か質問...
「えっと...えっと...」
あっ、そうだ!こんな時に聞こうって思っていた質問があったじゃない!
この状況で思い出した自分自身を褒めてやりたい。
ずっと聞きたかったけれど、聞けなかった質問。
今なら、誰も邪魔はいない。
「あの、先輩」
「何だよ」
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