二人きり

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「ちゅ、中学の時の...私のクラスと...あ、あと私の名前!! どうして知っているんですか?!」 思い切って聞いてみた。 前のめりになって。 先輩は前を向いていた顔をいきなり私の方に向けたから、前のめりになっていた私との距離... たったの数センチ。 「きゃあ!!」 「ばっ!!ちけーよ!!お前!!」 「す!すみません!!」 すっごい近くに先輩の顔があった!! 本当、目の前! もう少しで鼻と鼻同士がくっ付くんじゃないかってくらい! 今の衝撃でお互いの身体はベンチの端っこと端っこ。 他人でもここまで空けない距離。 先輩はそっぽ向いちゃってるし、私は肩が上がって縮こまってしまうし... あぁ...せっかく質問したのに答えを聞きそびれたな。
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