二人きり

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今のサッカーボールのおかげで少し縮まった私と先輩の座っている距離。 私が笑っているせいか、先輩も少し柔らかい雰囲気になった気がする。 「小学生には凄いって思われていますよ? だってほら、あの子達さっそく真似していますよ?」 私が指差した先には、さっき先輩がした足の甲でボールを蹴り上げて手でキャッチをしようとしている男の子達の姿。 なかなか出来ないらしく、悪戦苦闘をしているみたいだ。 失敗してもめげない姿、可愛いな。 「...見てらんねー」 一言そう呟くと、おもむろに立ち上がり男の子達のもとへ向かっていった。 そして何かを喋っていてボールを受け取ると、お手本を見せていた。 先輩のもう一つ新しいところ 優しいところ、発見。
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