第二章

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食事処を探すがどこも人がいっぱいで入れそうにない 諦めようとした時何処からか甘い匂いがした。甘い匂いにつられて歩き出す 【甘味処 たちばな】 そう書かれた暖簾をくぐった 女「おこしやす。お一人様どすか?」 着物にエプロン姿の女性が笑顔で迎えてくれた 空「はい」 しかし少し困ったように眉を潜めた 女「かんにんえ。中がようけで...。外の縁台やてかましませんか?」 空「大丈夫です」 女「おおきに。頼みたいものあったら呼んでおくれやす」 女の人は席に案内してくれ、可憐な笑顔を残して去っていった 品書きでかろうじて読める文字を探すと お汁粉、ようかん、みたらし団子 団子、いいかも
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