第二章

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トントントン 廊下を歩いていると包丁らしき音が聞こえる。菊さんがいるかも知れないと音の方に行く。どうやらそこは台所のようで、菊さんの姿が見えて声をかけようとした 菊「あなた、あんな子のお世話をする余裕なんてあるんですか?」 橘「困ってたんだから仕方ないでしょう」 その時聞こえてきたのは菊さんと橘さんが話す声 思わず廊下の壁に隠れた。ところどころしか聞こえないがどうやらよく思われてないらしい さっきは気持ち良く迎えてくれたのに だから、嫌なんだよ.....なんてね 空「すみません」 台所に顔を出すと2人が驚いた顔をした 橘「どうかしましたか?」 空「何か手伝えることはないかと思いまして」 橘「ありがとう。でも大丈夫ですよ。ところで、その...いつからそこに?」 空「今来たところです」 きっとあれは聞かれたくなかった話 何も、聞いていないことにするのが一番いい 橘「そうでしたか」 ほっとしたような表情になる
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