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翔「危ないよな、あぁいうの」
翔がそう呟いた
これがフラグと言うものだったのだろうか
ボールは歩道と道路の段差で少しスピードをあげて道路へと転がっていく
そのボールを追いかけて小さな男の子が道路へと走っていく。ボールだけを見ていて、車など見ている様子はない
危ない、と頭で考えたかは覚えていない
ただ、足が、体が動き出していた
翔「おい!?」
翔の焦った声が聞こえた気がするけど何かを考える余裕もなく全力で走った
男の子に気づいたらしいが車のブレーキは間に合わない
「きゃあぁっ」
「危ないっ!」
車と男の子の間に飛び込んで動かない男の子を咄嗟に抱え込んだ
翔「そらッ!」
切羽詰った翔の声が聞こえる
キキキーッ
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