第二章

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...ッ? 眩しい光を感じ、私はゆっくりと目を開けた 綺麗な青空が視界いっぱいに広がる ガバッ 勢い良く体を起こし辺りを見渡した 見渡す限り木で埋まっている ここは、どこ? 自分は死んだんじゃないの? 自分の体に意識を集中させて軽く手を握ったり開いたり、足首を曲げたり回したりするが異常は感じない どうしてこんな森の中に? とりあえずここにいても仕方ない ふぅ、と一息つく。まずはここが何処か調べなきゃならないと決心して立ち上がった しかしやけに足に布がまとわりつく感触がして体を見下ろすと何故か着物姿だった 制服をきていたはずなのになんで? とにかく街へ行くため、近くの川沿いを歩いていく。歩くこと約10分、森が開けて街らしきものが見えた その光景に思わずポカンと口を開いた 見えた街にはビル一つない。電柱も、コンクリートの道も、車も。あるべきものがなにもないのだ
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