第八章

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空「んー」 やっと仕事が終わったのは夕方 中庭で沈んでいく太陽を見ながら思いっきり伸びをした 空「つっかれたぁ」 土「おう、悪いな雑用全般やらせて」 いきなり聞こえた声にぱっと後ろを振り向くと、そこにいたのはどうやらどこかから帰ったきたらしくきちんと身だしなみを整えた副長だった 空「ッ副長。し、失礼しました」 土「気にすんな。後で俺の部屋に茶を運んでもらえるか」 空「はい、分かりました。すぐ持っていきますね」 びっくりした まさか聞かれるとは思ってなくて完全に気を抜いてた 今度から気をつけよう 取り敢えずお茶を入れるために台所へと向かった ここだよね、多分 今までお茶は歩さんがやってくれていたから自分だけでやるのは初めてだった お茶っ葉を引き出しから取り出して急須へと入れる そこにお湯を沸かして入れるんだけど、まずかまどで火をおこないといけないから大変だ 最近はスムーズにつけられるようになった火をおこしてお湯を沸かす ゆっくり急須に移し、そこから湯のみにお茶を入れた お茶だけだと味気ないからお茶菓子を添えるのも忘れない たまたまあった饅頭を添えて、それらをお盆に乗せて副長の部屋へと運んだ
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