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クラブであるホステスと
はしゃいでる・・・？
私が知る夫は意欲的に生きている
尊敬すべき人なのに。
それは別として、
何より、
こんな私でいいのだと、
一緒に年を重ねてきた人だ。
４．葛藤
「信じられない」
と、ハンスさんはまた言った。
「もし後になって、
このニューヨークで、
ご主人が浮気したことが あった場合、
それを知った時 後悔しないように、
私たちも今を楽しめばいい」
小さなホテルの1階のカフェで、
コーヒーを飲みながら、
話していると、
なんだか悲しくなってくる。
ハンスさんは、
「ちょっと失礼します」
と、席をたった。
カフェから、窓の外に流れる
車のライトを哀しい気持ちのまま、
一人で見ていた。
今、人生の後半に向かって、
何もやり残したことがない
と言えばうそになる。
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