第七章 アナタは風邪の子元気がない

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な、な、おかしいだろ? 爽に聞いてみようと思いつつ、俺はアキちゃんのクソうまい肉じゃがを食べた。 作る度作る度俺好みの味になっていく肉じゃがに、胃袋を物凄い力で掴まれながら、俺はちらりとアキちゃんを見た。 アキちゃんはニコニコ(と言っても少し目元が笑んでるだけだけど)していた。 あ、これやばいやつだ。 仏頂面がデフォで、笑顔なんて滅多に浮かべないアキちゃんが笑顔! マジ天使とか言ってる場合じゃないわ! とか言ってる間に、 アキちゃんが 倒れた。 「あ、あああアキちゃん!!どうしたんだよ!」 俺は焦りに焦りに焦りまくって、アキちゃんを抱き起こした。 「熱い…」 確実に熱だ。 どうやらアキちゃんは風邪をひいてしまったらしい。 い、いや、インフルエンザか!? どうしよう、どうしよう!?
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