1829人が本棚に入れています
本棚に追加
/204ページ
人の看病など全くしたことのない俺は猛烈に焦った。
しかし、俺が慌てていてもアキちゃんは回復しない!
落ち着け…落ち着くんだ、俺!
………
取り敢えず、ベッドに運んだ方がいい…よな。
俺は気合いをいれてアキちゃんを持ち上げた。
俺はイケメンなので、力まであるのです。
「あぁ、アキちゃん…こんなになってしまって…」
俺は悲しみに明け暮れていた。
肉じゃが食ってる場合じゃなかったんだ…
俺が早く気づいていれば……
早く元気になってくれ…
俺はGoogleで看病の方法を検索した。
よしよし、取り敢えずお粥作って、冷えピタ貼って、身体を拭いてあげればいいんだな…!
うん。アキちゃんみたいに上手にできるかわからんが、頑張ってお粥作ります。
卵粥がいいかな?
そんなことを考えながら立ち上がろうとした。
…すると、なんだか袖の辺りに引っ張られる感覚がある。
ん?なんだろうか。
「い、くな…時頼…」
ドッドッドッドッ、
ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ…
心臓が早鐘を打っている!
最初のコメントを投稿しよう!