第七章 アナタは風邪の子元気がない

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人の看病など全くしたことのない俺は猛烈に焦った。 しかし、俺が慌てていてもアキちゃんは回復しない! 落ち着け…落ち着くんだ、俺! ……… 取り敢えず、ベッドに運んだ方がいい…よな。 俺は気合いをいれてアキちゃんを持ち上げた。 俺はイケメンなので、力まであるのです。 「あぁ、アキちゃん…こんなになってしまって…」 俺は悲しみに明け暮れていた。 肉じゃが食ってる場合じゃなかったんだ… 俺が早く気づいていれば…… 早く元気になってくれ… 俺はGoogleで看病の方法を検索した。 よしよし、取り敢えずお粥作って、冷えピタ貼って、身体を拭いてあげればいいんだな…! うん。アキちゃんみたいに上手にできるかわからんが、頑張ってお粥作ります。 卵粥がいいかな? そんなことを考えながら立ち上がろうとした。 …すると、なんだか袖の辺りに引っ張られる感覚がある。 ん?なんだろうか。 「い、くな…時頼…」 ドッドッドッドッ、 ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ… 心臓が早鐘を打っている!
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