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「…あーきーちゃん」
(小声)
なかなか美味しそうにできたお粥と水と薬を持ってアキちゃんの眠るベッドに戻ってきた。
「……、…」
こちらをじっと見つめてパクパクと何か言っている。
どうやらアキちゃんは起きていたようだけど、喉を痛めていたようで声が掠れて出せないらしい。
見ていて悲しくなってくる。
爽はまだ来ていないから、取り敢えず持ってきてあった水を与えた。
「アキちゃん、はやく治してね」
そんで早くガミガミ言ってくださいね。
一言添えてからアキちゃんにお粥を与えた。
俺は千切るだけのサラダしか作ったことがなかったから、ちょっとドキドキしながらアキちゃんの前にお粥を置いた。
アキちゃんはそれを口に、し…「…っ」ない!
どうやら熱かったらしい。
アキちゃんは猫舌、と。
お粥ってなかなか冷めないもんな。
スプーンをアキちゃんから華麗に奪い取ってフーフーする。
「…はいアキちゃん、あーん」
普段ならこんなことできないだろうけど、弱りきったアキちゃんは素直に口を開けた。
ひええ赤い舌がチラリとどうたらだしなにより今!俺!典型的なホモしちゃった!!
フーフーしてあーんしちゃった!
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