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お見舞いの袋の中にはりんごとみかん、大根と白菜に、ポカリスエット(二リットル)が入っていた。
果物とポカリはわかるけど、大根と白菜をどうしろという話だったのか?
俺は大根と白菜を使った料理なんてハイレベルなものできないし、まず病人はそんなの食わない…よなぁ
爽の伝えたいことがちょっとよくわからなかった。
それよりなによりよくわからなかったことは、俺が風邪を引いたことだった。
アキちゃんからうつされたとか、それも多分ある。
けど、多分要因として大きいのは、俺がアキちゃんに抱き付いたまま…布団も被らずに眠ったことだった。
つらい。
「おい、大丈夫か…?」
すっかり立場が逆転している…。
少し負い目でも感じているのか、心配そうなアキちゃんがこちらを覗き込む。
絶対可愛いのに、視界がボヤけて見えないことが残念だと思った。
「薬とか持ってくるからよ」
そう言ってアキちゃんは立ち去った。
寂しいな…
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