第七章 アナタは風邪の子元気がない

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そういえばスーパーで八神和義きゅんことホスト教師に会った。 うちは高校だというのにスーパーには何故か酒や煙草も置いてあるのだが、八神きゅんは酒のコーナーにいた。 「あ、先生久し振りですね」 「チッ…年末にまでガキの顔見なくちゃなんねえのかよ。おら、さっさと帰れ」 八神きゅんはチンピラである。 しかし食い下がったところ、うちの寮母 (寮父か)のランちゃんと一緒に呑むらしい。ホモの予感か? で、帰宅。 「アキちゃんは紅白派?ガキ使派?」 「まずガキ使ってなんだ」 「あっ…スミマセン」 アキちゃんはボンボンだったので民放とか観ないっぽい…>< この学園のテレビはCSからなにまで全て観ることができる。 まぁとりあえず、紅白にチャンネルを合わせて炬燵でぐうたらする。 「アキちゃーん、年越しちゃうねえ」 「まさかお前なんかと年を越す羽目になるとはな」 「ひどいぞー」 なんだか年越し感が薄く、年を越す前に炬燵で眠ってしまいそうだ。 アキちゃんは紅白をじっと見ている。 好きな歌手が出てるのかな?
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