第七章 アナタは風邪の子元気がない

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「アキちゃーん」 「なんだ」 「来年もよろしくね」 まだ八時くらいであったので、紅白終わったら起こしてと頼んで、俺はこたつの魔力に飲み込まれた。 ……… 「ほら、年開けるぞ」 「…ハッ」 ありがとうアキちゃん起きたぞなう四十五分! 「飛ばなきゃ」 「は?」 年越しを空中で迎える…ロマンだよな。 テレビは地味な風景を写し続けている。 お正月感はあるが地味である。ひたすら地味である。 アキちゃんは蕎麦を茹でに立った。 いい臭いがしてきたぞ。楽しみだな。 いやしかし、平和だなぁ。 王道学園てことで、休むことなく波乱万丈なホモが俺の身の近くに降りかかり続けるものかと思っていた。 それはそれでいいけど、アキちゃんと二人でいるときみたいにぐだぐだになれる時間も悪くないなと感じている… 「よし、年を越すぞ」 3!2!!1!!! 「あけおめアキちゃん!」
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