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「にいちゃんはねぇ、強くてかっこよくて、とにかく凄いんだよ~!例えばねぇ」
「純、俺の話が終わってからにしてくれ」
延々と語り始めそうな純を会長が制止して、事務的な説明を始める。
「校舎の案内といっても、そこまで細々とする必要はない。鉢合わせないようにだけして、いくつかの教室を適当に回ったら体育館に連れてきてくれ」
「了解」
「残った俺たちは二人一組で高等部の敷地内を循環する。いつどこで何があるかわからないので、気を抜かないように」
「はいはい!おれにいちゃんと一緒に組みたい!!」
「安心しろ、織り込み済みだ」
「やったぁ~」
新たなホモの可能性に気付き、明るい気持ちでこの日の会議は終わった。
雑務をこなして帰宅。
今日の晩ごはんは煮物と味噌汁とおひたしであった。オーソドックスでグッド!
皿を洗って風呂に入って宿題をやって寝た。
俺はこのとき、未来のホモにワクワクしていた。
面倒ごとなんて大して起きないだろうと高を括っていた……なめていたのだ!
面倒ごとが、来週の俺を襲う!
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