第八章 クソガキちゃんと!

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そしてついに高等部見学当日…! 高等部見学は二日間に分けて行われる。 今日明日中は先輩後輩ホモが増える!かもよ? 「では、何事もなく終わるよう、手をつくそう」 「おう!」 ……… 中等部生たちは高等部正門から訪れる。 元からガヤガヤと賑やかだったものが、遠目に俺たちの姿を確認するとより騒がしくなった。 「キャーッ、湊さまだっ!!!!」 「片桐先輩だ!抱かせてください!!!!」「抱いて!!!!」 「二ノ葉先輩相変わらず可愛いですぅーっ!!!!」「うおー!!!!」 「隣にいるお方は誰!?」 「去年までいらっしゃらなかったはず!」 「てことは特待生!?」 「素敵!抱いて!!」 …目が、よろしいんですね。 喜ぶべきことに(?)俺はチワワ受けがよかったみたいだ。 「お久し振りですね、皆さん」 副会長が話始めた途端、広場は水を打ったように静まり返った… 「きゃぁぁあぁああぁあ!!!!!」 「うぉぉぉおぉおおぉお!!!!!」 と、思ったら! 一拍の後急激に騒がしくなる! み、耳が痛い…!! どうして副会長は平然としていられるんだ! 千だって耳を塞いで体を丸くしているぞ!可愛いな! 「静かに。言うことを聞けない悪い子は僕聖ヶ丘学園に必要ありません」 副会長は笑顔でそう言った。 場の空気はひんやりした。 「では、言うことを聞ける者だけ私たちの後に着いてくるように」 うわぁ、ちょうえがおだ!
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