第八章 クソガキちゃんと!

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静かに一年、二年、三年の教室を巡って、体育館に到着。 はぐれた生徒がいないかどうか、生徒の数を数える。 …なんと言うことでしょう、一人足りません! ……… はぐれた生徒の名前は竹一春之くん。 背は175弱くらいで、茶髪、黒縁眼鏡。 静かにしようとし過ぎて気付けなかった。 元から空気みたいなやつだった。 浮いてたしね。 とは竹一くんの同級生の談である。 …うーん、可哀想な扱いだなぁ。 副会長の指示により、俺が竹一くんを探しに出ることになりました。 ……… 「竹一くん…どこだ…どこなんだ…」 竹一くんを探して三千里。 さっき通った道をすべて回ったけれどいない!竹一くんが見つからない! 困りまくった俺は取り敢えず特別棟に足を伸ばした。 竹一くんが会長たちのファンであるなら、きっとそこに向かうと思ったからだ。 ……… 予想した通り竹町くんはそこにいた。 「そこで何してんの?」 「だ、誰っすか」 やせい の たけいちくん? が あらわれた !! 見た目の特徴から考えるに恐らく彼が竹一くんであると思うのだが、周りの評価と比べて…なんとい一うか… 「君が竹一くんか?」 「え、そっすけど、何?先輩」 「何?じゃないだろ。列からはぐれたんだから、もう少し慌てろよ…」 竹一くんはチャラついていて、かつマイペースだった。
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