第八章 クソガキちゃんと!

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竹一くんを連れて体育館に戻る道中少し話す。 「なんではぐれたんだ?」 「や、なんか、めっちゃかっけえ髪の人いて、オレもそんな色に染めてーなーって思って追いかけてたらはぐれました」 ハハ、とか笑ってるけど、色々突っ込まなきゃ…… まず、授業サボってるやつがいることと、あと竹一くんそれ地毛じゃない感じ? サボり魔を特定しようと話を聞くと、地毛っぽい自然な金髪で、ちっちゃくて、素早いとのことだったので、恐らく王道のことかと思われる…… 王道はあれでちゃんとチンピラちゃんだから正体バレしてからは授業をサボったりするようになった。 俗にいう族の人たち(うまいと言われたい)は風紀委員会とか他の委員会(の長)とかその辺にいるらしい。 生徒会はガチで育ちが良すぎてそういうのがいない…非常に健全かつ優良な組織である。 勿論良いことなんだけどね…うん。 「あんまフラフラしない方がいいぞ、そんなだから浮いてるとか言われるんだ」 「え、先輩それ本人に直接言っちゃいますー?つかそれはあれっすよ、ほら、オレ眼鏡かけてるから」 「だからなんだよ!」 竹一くんは謎ボーイでもあったようだ。
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