第八章 クソガキちゃんと!

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高等部見学二日目。 細々とした事件がたくさんあって見回りの手が足りなかったらしいので、俺も見回り組になりました。 千と一緒に回ることになった。 よろしく千。 ……… 「では、本日も気を抜くことがないように頼むぞ」 見回り組のちょっとした集会で発破をかけられて、いざ!見回り開始。 俺と千は校舎を西から大きく回るルートを担当する。 いかにもなスポットがたくさんあるので、気を引き締めていくように言われた。 頑張ります。 ……… 「なぁ。俺今サァ、お金足りないんだよねー。なぁ、わかるだろ?」 「はいストーップ。カツアゲとかだっさいよ」 筋骨隆々こんがり焼けたゴリゴリの高等部生が小さくて華奢な中等部生にカツアゲをしている… わけではなく襲おうとしている。 カツアゲみたいなこと言ってるけど手が中等部生のシャツに掛かっていた。 千に中等部生の保護を頼んで俺は高等部生に手錠(!)をかけた。
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