第八章 クソガキちゃんと!

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連行班は口が半開きになってるし、千は荷物(手錠入りポーチ)を落とした。 場は静まり返り、後輩くんの明るい声だけが響いた。 「おれ、佐久尚冬っていいます。来年!楽しみにしてますから」 楽しみにされても困るけど… さっきまでお色気半目だった後輩は興奮のため目を大きく見開き、そのレイプ目じみた瞳に無理矢理光を差し込んでいる。 期待されても困るけど… ……… 「千、すまない、大丈夫か?ああいうの苦手みたいだったけど」 いや別に俺悪くないけどさ! 一応の心遣い?的な?? 「……不潔」 俺は膝から崩れ落ちた。 「…あ、っときの、ことじゃ…ない」 あ"…あ"…とピクピクするだけの存在と成り果てていた俺に千からのフォローがはいる。 よ、よかった?のか??? 「それにしても、珍しいな。千がそういうこと言うなんて」 「俺…やらしいこと、…だいきらい、だ…、…から」 「…そうなのか」 「から」の付け足し感ヤバイっすよ。 まぁ、なるほどなるほど。 俺は落ち着かない様子で震えている千の頭を撫でた。 千の髪は相変わらずさらさらでやわらかだった。
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