第八章 クソガキちゃんと!

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なんとか高等部見学を終え、生徒会と風紀委員会合同の祝賀会が開催された。 祝賀会ってなんだっていう話だよな。 一体何を祝うんだ。 「では、今年も高等部見学を終えることができたことを祝って、乾杯!好きなだけ飲み食いしたまえ」 なるほどそれか。 無事終えることができたとは言わないんだな。 その通りだけどさ。 祝賀会。 うーん、学生が開いた祝賀会とは思えない規模である。 なんか…ビュッフェ?バイキング? 違いがちょっとわからないけどなんかそういう立ち食い形式のパーティーだ。 凄いぞ。なんかリッチな魚介類とか高そうな分厚い肉とか、ヤバイぞ。 俺は毎日アキちゃんのご飯を食べていたからこそ、ここまで庶民の感覚を捨てずにいられたんだなと改めて思った。 千は一人でちまちまとメロンをつついている。 「どうした、食欲ないのか?」 「…ん」 具合が悪い様子もないし…何かあったのかな。 心配だ。
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