第九章 二人目の転入生

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「それで、千のことなんだけど、純はなにか知ってるのか?」 「うぅんとね、最近転入生来たって知ってる~?」 「え、転入生?」 曰く、名前は三枝光一。 俺たちと同い年で、昔この学校に通っていた時期もあったらしい。 その当時千とは一番の友達だったようだ。 当時千とさほど親しくもなかったという純がどうしてそんなことを知っているのかというと、千が類稀なる美少年として有名だったかららしいのだが、割愛。 初等部四年の時に転校していったらしい。 「うんとね~、このときになんかあったらしくてえ」 「なんかってなんだ」 「だからぁ、いったでしょ~?おれあんまり詳しくないよって」 うむむ… 三枝くんと一体何があったっていうんだ…? 小学生で…しかも千とかその友達じゃ暴力振るうとか無いだろうし、まさか喧嘩ってことは…ないよなぁ 「あとねえ。最近千ストーカーされてるっぽいんだよねえ」 「なっなに!?」 俺はストーカー萌えする人なのだが、リアルのストーカーは別だ… 俺もイケメンの端くれとしてストーカーされたことがあるが、アレは本当に参る。精神的にすごく参る。
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