第九章 二人目の転入生

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「大変だ、今すぐ千のところに行かないと!千が怖がってる!」 「行ってど~すんのぉ?さぁちゃんもとっきーのこと巻き込みたくないから言わないんだと思うけどなぁ」 「じゃあどうするんだよ」 「それを考えるためにとっきーをウチに呼んだんだよ~」 なるほどその通りかもしれない…! 俺も少し落ち着いた方がいいな…よし。 「三枝くんとそのストーカーになにか関連性はあるのか?」 「ん~、それがまだよくわかんないんだよねえ。三枝くんも転入してきたばっかだしぃ」 ちなみに三枝くんが転入してきたのは冬休み明け、千がストーカー被害に悩みだしたのが二週間くらい前だそうだ。 「…うーん、俺、三枝くんに会ってみるよ。何組にいるんだ?」 「もお~、すぐ手を出すんだねえ。うん、えっとね、三枝くんは8組だよ。千と同じクラスみたいだねえ」 「よし、サンキュー。明日にでも行ってみる」 「ファイト~。おれももう少し調べてみるねえ」 完璧にこなせるようになったウインクをぶちかませば「ひゅう~、いけめ~ん」とかなんとかどっかで聞いたような返しが返ってくる… 漢逢坂時頼!頑張ります!!
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