第九章 二人目の転入生

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さて翌日。 今日も千は休み。 授業をいつも以上に真剣にこなし、やる気十分な俺は1年8組の教室に出向いていた…。 「失礼します。三枝くんはいるか?」 「キャァァアー逢坂さまぁぁあ素敵いいー!!!!!!」 「ウォァァアーケツ揉ませろおおー!!!!!!」 …果たして俺は一体いつからこんな黄土色の悲鳴を上げられるようになったのか? 生徒からの反応を知らなかった系役員の俺は戸惑ってしまった。不味いぞ、出鼻をくじかれる! 「三枝くんは!!いますか!!!」 「…ーっと、オレっすけど、役員さまがなんのようですか」 嫌味入ってる気がしますね。 「聞きたいことがある。ここじゃなんだし場所を変えよう」 「はァ。あ、オレいい場所知ってるし、案内しますよ」 ……… 黒髪タレ目ツリ眉という正統派イケメン顔の三枝くんに案内されるまま森を歩く。 うーんと、ここまで隠れなくてもいいかな感ありますねー。 それにここは… 「ここね、オレと千の思い出の場所なんすわ。アンタもここ来たことあるんでしょ?それっておかしくねえっすか」 くそ微妙な敬語がチンピラくさくてこえー!
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