第九章 二人目の転入生

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「こーいち」 ヤンデレ彼氏が目の前にいるというのに千は俺の手を握ったまま離さない。 「千は、その男が好きなの?」 「…う、ん。好き…だよ」 アイエエ!!!三枝くんの目付きが!人殺せそうな目付きに!なってしまったぞ!!! 「へェー!千はいーっつの間にかそんな男に身体を許すようになっちゃったんだね!」 「身体っちゃ身体だけどさぁ三枝くん…」 「うるせェこの間男!!」 「まおっ……」 三枝くん口悪すぎィ! さりげなく衝撃を受けていると、ここで千が一言。 「俺の友達、を…わる、く言わない、で…!」 「千!?」 「千…!」 我が友マジ天使…! 千との友情をより大切にしようと改めて思わされた次第です。 「……クソ、クソ、クソビッチめ…!!!!」 三枝くんからぼそりとなにか聞こえた。 本性出してきやがった。 「お前、明日見てろよ…」 睨み付けられながら宣戦布告された。 ぶっちゃけ怖かった。
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