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「そんでここでオレがお前を殴るわけよ」
「ぐっ、う…っ」
スタスタ歩いてきた三枝くんのグーパンが、他に気をとられていた俺の鳩尾に見事直撃する。
思わず踞りかける俺に容赦なくやおいモブの手や足が飛び掛かる。
髪をぐいっと掴まれて顔を上げさせられる。
「どォよ、痛いだろ。お前が千といるからだぞ。これに懲りたらもうアイツに近付くな」
「はっ…どう、して君にそんなこと…っ、指図、されなきゃ…なんないんだよ」
「………」
思い切り鳩尾に膝が入る。
やっべえ痛え………
「…ほらお前ら、コイツ好きにしていいよ。滅茶苦茶にしてやれ」
突き飛ばされた。尻餅をついた。
目の前には山というか壁というか、なんというかそびえ立つやおいモブたち。
あっこりゃ不味いわ。
「じゃ、役員サマ、失礼しまーす」
抵抗をさせないつもりだろうか。
ぐちゃぐちゃに蹴られまくる。
取り敢えず何人かにはささやかな抵抗として金的をお見舞いしたが、なんせこの人数だ。無意味である。
「くっそ…」
噛みついてやる!馬鹿!アホ!ボケなす!
…すまん千。ストーカー問題の解決はちょっと遅れそ――
「おい!!お前ら!俺の時頼に何やってるんだ!!!?」
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