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「今ならこれ以上殴らないでおいてやる…さっさとどっか行け!」
そう王道が凄むと、やおいモブたちは蜘蛛の子を散らすように逃げていった。
俺を助けてくれた王道の後ろ姿は、逆光も相まってまるで天使のようだった。
情けなく地面に手をついた俺の前に立つ、光を受けた天使…
トゥンク………
とはならない!
が、今回は完全に王道に助けられてしまった。
会長を襲って以来普通の良い奴になっていた王道に対して、俺は意味もなくツンデレして冷たく接していたように思う…
我ながら現金なクズだけど…これからは王道にもっと暖かな慈しみをもって接しよう。
「時頼!大丈夫か??!」
「あ、あぁ」
「うわぁぁあー!!!血が!血が出てるぞ時頼ぃー!!!俺が!俺がもっと早く助けに来てたら…っ!」
「こ、小林…俺は大丈夫だって…」
王道が泣き出す。
俺は自分の情けなさに涙が出そうです。
「大丈夫だぞ時頼!傷の手当てとか俺慣れてるから!」
アーッハズカシー!!!
俺今!凄い受け!小逢か?!愛時か???!!
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