第九章 二人目の転入生

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「えーと、そうだなあ」 俺はアキちゃんの肉じゃがをつつきながら考えてみる。 アキちゃんの肉じゃがは、コク、うま味、ぬくもりの三拍子が揃ったスーパーな料理である!! じゃがいもがホクホクで美味しいです。あと玉ねぎ。 「俺は…どうにかしてやりたいんだ、千のことを。」 「人様のことに首突っ込むのもあれなんだけどさ。あんな可哀想な千は見てらんないし…ええと、笑ってほしい!みたいな」 「………それは、友達だからか?」 あれ、アキちゃん不機嫌そう? 俺のセンチメンタルに苛立ち感じちゃった感じ?すまんね。 「うん、多分そうだよ。」 「そんで、直接三枝くんに言ってやるんだ。ちゃんと千と向き合え!ってね」 「ふーん。…まぁ、そんでボコられてたんじゃ詮無いけどな」 「はは…」 その通りでございます。 ……… そのあとはいつも通り俺が皿を洗って、その間にアキちゃんが先に風呂に入って、俺は二番風呂。 風呂に入ってボーッとしていたかったけど、傷に染みてそれどころじゃなかった。 さっさと上がって日記を書いて寝た。
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