第一章 これからよろしくホモ学園

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俺がこの学園の存在を知ったのは小学五年生の時。 俺はその時なんだったか… 王道に飽き始めて、確か俺様受けだかにハマっていたんだ。 その時になぁ、サイトをなぁ、見付けてしまったんだよ。 王道学園もので…生徒会長受けだった。 初めて見た時は衝撃的だったね。 寮生活とかいうとびきりエロい設定、 会長(つかまぁ生徒会とか全員だが)が手を出したりこき使ったりし放題な親衛隊制度、 唐突に越してきてそれらを引っ掻き回していく王道転校生…… そしてなによりホモだらけってことだよな!!! もうこれ通うしかないなって、思うよな。 俺、男に生まれて本当によかったって思ったよ。神様と母ちゃんに本気で感謝したね。 で、そのあとすぐに「男子校 全寮制」で検索をかけた。 いくつか引っ掛かったんだけど、一番山奥かつ金持ちそうなところをガッチリ調べた。 勿論チョイスミスったら嫌だから、一通り大まかには調べたけれど。 この聖ヶ丘学園は本当に二次元が三次元に現れた!みたいなとんでもない学園だった。 幼稚園からのエスカレーター式だし、敷地内に商業施設がたくさんある… そうして俺は早速学園のパンフレットを取り寄せ、学園の地図と、小さく載っていた理事長の顔写真でたくさん妄想を重ねた。 すっかりボロボロになったパンフレットは今でも大事にとってある。 ぶっちゃけわざわざとっておくこともなかったけれど、 母ちゃんがそれを俺の入学意欲の塊と見て、暖かい目で眺めていたのを知っていたのでそれは今でも大切にとってある。 こんな息子でスマンな母ちゃん。
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