1834人が本棚に入れています
本棚に追加
「まあ、ここまでくれば…大丈夫だろ…」
久々に全力で走ってしまったため結構息が切れている。
万が一聞こえたら不味い。
俺は急ピッチで息を整えていた。
ガササッ
「!!?」
おい、嘘だろ?!
いくらなんでも早すぎやしないか。
いきなりこんなとこ来るなんて捻くれてるにも程があるぞ!
「ニャアン」
「お前は…」
俺の前に現れたのは昨日の黒い子猫だった。
猫は尻尾を、着いてこいとばかりに一度ゆるりと振ると、軽やかに歩きだした。
「…着いてくか」
最初のコメントを投稿しよう!