第四章 俺の六月

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「…君は、やはり面白いな」 「え?…よくわからないけど誉め言葉として受け取っておくよ」 その後もぐだぐだと色々話したり、俺が自宅から持ってきていた人生ゲームをしたりして楽しんだ。 恋バナもした。 ただ、誰も恋などしていないとのことだったので、一瞬で終わった。 ……俺たち、ちょっとしょっぱすぎるんじゃないですかね? 生徒会ってこんなんでいいの? ホモは?ホモはどこにいるの?密かな恋心を隠し持っているの? ホモ学園とは思えない純粋な友情を築いてこの日は解散した。 まあ、楽しかったけどね… 皆が帰った後俺は皿を洗い、アキちゃんと話した。 「……お前、さっき俺が言ったこと…忘れろ」 「さっき?……あぁ、アキちゃんが俺に行かないで!って言ったことか」 「そうは言ってねぇ!!」 「あはは…っ」 アキちゃんはツンデレだなあ。馬鹿言ってんじゃねぇ。 結局いつもの様な軽口を叩き合い、風呂に入り寝た。 今日はやたら密度の濃い一日だった。 まさか自分が…生徒会役員に…なる…な、んて………
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