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笑っていたら河童…じゃなくて河籐が慌てた様子で庭を躓きそうに成りながらこっちに来る
河藤「リオン!! 人間が来たんだよ!! 大鬼姫様は!?」
リオン「母さんならもう寝ちまってるよ。河童」
河藤「河籐だってんの!!あと何年言わせんだよ!!(怒)
じゃなくて、結構騒ぎになってんだよ!他の妖怪も戸惑ってるし……」
お前も騒ぎすぎなんだっての。
けど人が怖いと思う妖怪もいるし恨んでるやつもいる。出来れば早めに対処した方がいいが母さんを起こすのもあれだし……
リオン「わーったよ、俺も行くから他の妖怪にちょっかい出させないようにしろよ」
河籐は頷いてまたドタバタとうるさく走っていった
キースも泊まりに来ていたからついでに連れていくのに襖を開けて声をかけると″うん、行く″と言って俺の羽織を持って来た
シオン「あ、わ、私も行きます!」
キース「だ、ダメです、ダメですよ。鬼姫様!」
リオン「好きにさせろよ
シオンも自分の身は自分で守れるし、もしもの時は俺が出るさ」
キース「わ、若様ー!!Σ」
そう言ってリオンは里の入り口へ。その後を追うようにシオンも走って行く
先に行ってしまったリオンとシオンにキースは困った顔をする
夜李「本当、変わったな……」
キース「? 何がですか?」
夜李「俺からしたら一瞬のことだが、数年前まではシオンと変わらず弱々しかったのに今はすごく強くなった
俺も抜かれてるんじゃないかって思うくらい」
キース「夜李さんも変わりましたよ。違うと思うのは昔よりも笑うようになったことだけど」
夜李「誉め言葉として受けとる」
″それで、お前は行かなくていいのか?″と言うと″あっ!″と今思い出したように靴もちゃんと履かないで里の入り口へ向かう
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