第64話 安心を……

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第64話 安心を……

鬼ごっこで更にうるさいと言われ、強制的に出国になった。その時にマカオと別れた また何となく会いそうな気もしたけど…… そして、目的地であるリオンの故郷を目指すには高原を越え、森に入らなければならない その高原を約二日ほど歩いて野宿していたそんな真夜中。 虫や風の音のみが響く夜、テントの中で眠らないでボーッとアッシュは空(クウ)を見ていた。隣で寝ているリオンは寝息を立てていたがここ二日、アッシュは寝れていない 鬼ごっこでの罰ゲームに飲んだ薬の効果が切れないでアッシュは不安を感じていた その不安が原因で眠れない…… アッシュ(子供)「…… (このまま戻らなかったらどうなるんだろ……?)」 いや、戻らなくても多分戦える。戦えるけど……ちょっと怖い アッシュ(子供)「(……ちょっと散歩でもしようかな……)」 リオンが起きないようにこっそりと布団から出る。エドもぐっすりと寝ているのを確認してテントからも出ていって大きな木のところへと行く この木は高原にポツンとあった。 雨が降れば食事中テントがなくても大丈夫だろうと云う理由からだ その木にもたれ掛かり、星空を見上げる アッシュ(子供)「ちょっとだけ肌寒い……」 雪山を越えてから大分暖かくなり、夜も過ごしやすくなったけども夜はやはり冷える 身体を擦りながら丸くなるように座った アッシュ(子供)「……? うわっ!?Σ」 見上げればグレンが此方を木上から見ていた。
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