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「ねぇねぇ!それよりもさ!」
「もうすぐ夏休みだよね!」
テストの話はさっさと切り上げたかったのか、ズイッと左右から双子が目をキラキラとさせて覗きこんできた。
「あぁ、うん。そだね」
僕は真白の柔らかい髪を撫でることに夢中になっていたため、生返事になってしまった。
「「海に行こーよ!」」
「おー、わかった。…………………………………………………………え?」
だから、考える間もなくフツーに了承してしまったのは仕方がないと思う。
「「いいってさ!皓ちゃん!」」
いつきとさつきがバッと振り返ってカウンターに座っている皓雅に向けて親指を立てた。
「え、ちょ、海って。……え?」
「よしっ。じゃ、決定だね。瑠璃、夏休みに海行くよ」
はぁ?ちょっと待て。
いきなり過ぎるよね。
今までその話につながる話題かなんかあったっけ?
ないよね?ね??
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