第4章

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「ねぇねぇ!それよりもさ!」 「もうすぐ夏休みだよね!」 テストの話はさっさと切り上げたかったのか、ズイッと左右から双子が目をキラキラとさせて覗きこんできた。 「あぁ、うん。そだね」 僕は真白の柔らかい髪を撫でることに夢中になっていたため、生返事になってしまった。 「「海に行こーよ!」」 「おー、わかった。…………………………………………………………え?」 だから、考える間もなくフツーに了承してしまったのは仕方がないと思う。 「「いいってさ!皓ちゃん!」」 いつきとさつきがバッと振り返ってカウンターに座っている皓雅に向けて親指を立てた。 「え、ちょ、海って。……え?」 「よしっ。じゃ、決定だね。瑠璃、夏休みに海行くよ」 はぁ?ちょっと待て。 いきなり過ぎるよね。 今までその話につながる話題かなんかあったっけ? ないよね?ね??
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