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「なんで夏にわざわざあっつい所に行かなきゃならないのさ。意味わかんない」
「えー、さっき"わかった"って言ってた気がするんだけどねぇ」
「あ、あれはっ」
真白の髪に夢中で………。
あ、そういえば真白は?真白とかも暑いところ苦手そうだし…………。
そう思って、さっきとは反対に僕の髪をもふもふしている真白を見た。
「るり、と……………ぅみ、行…き……たい」
裏切りだ。真白が裏切った。
もはや店内には僕の味方は一人もいない。
けどみんなの期待に満ちた目が僕をぶっ刺してなんか痛い。
「あー、拒否権は………?」
「ないよぉ。男に二言はないよねぇ?」
「瑠璃がいないと寂しいよ」
「「瑠璃ちゃん!絶対楽しいから!!」」
「…………いこ…?」
……………。
次々と言われて為す術もないまま、しかたなく首を縦にふることになった。
………真白に「………ね…?」と見つめられたからでは断じてない。………はず。
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